まだまだいなかのねずみ

日本の片隅で妻・母・非正規雇用者している栗ようかんの思索と日常

発達障害=天才予備軍、ではない。


NPOで働くようになった関係で、
いろいろな方とお話する機会が増えた。

先日、発達障害児に関わる仕事をなさっている方から伺った話。
自分の子供が「発達障害」と診断されると、
「もしかして天才になるのではないか」と思ってしまう親御さんが多く、
「天才的な才能が見つからない発達障害児=外れクジ」みたいな
認識でとらえてしまう親御さんまでいて、
正直なところ対応にとても困っている・・・ということだった。

・・・確かに、「発達障害(が疑われる)の有名人」で検索すると、
出るわ、出るわ、モーツァルトエジソンにダビンチに坂本龍馬
洋の東西やジャンルを問わず「天才」と思しき人の名がゴロゴロ。

でも、だからと言って「発達障害には天才が多い」と言ってしまうのは
早計ってもので。
発達障害は非常に注意深く上手に育てれば
『天才』に育つ可能性がある極めて小さな芽を
一つか二つ持っていることが多いが、
殆どの場合成長の過程で芽が大きく育つことはなく、
上手く『天才』へと育つ例は極めて稀である」が正しい気がする。
(実は上の「 」内の「非常に~」以降は誰にでも当てはまることかも知れない)。

天才に育つかどうか、ではなくて、
発達障害の子たちが特性に合わせて伸び伸びと成長できつつ、
社会に出て行けるように工夫して教育して行くのが
一番いいことだと思うんだけどな。