まだまだいなかのねずみ

日本の片隅で妻・母・非正規雇用者している栗ようかんの思索と日常

息子の就職先が決まりました

お蔭さまで息子の就職先が決まりました。

某市役所の事務職です。
今、わたしたちが住んでいる町からさほど遠くない場所。
結構大きな町で、音楽イベントなども開かれるらしいです。
県は違いますが、高速バスを使えば簡単に行くことが出来ます。

息子は哲学科で学んでおりまして。
世間的には「哲学科=変人の巣窟」であり、
「哲学科卒=絶対就職出来ない」らしく。
息子が哲学科へ行った話をするたびに、
わたしはあらゆる人たちから気の毒そうな顔で見られたものです。

息子は「哲学科へ行って本当に良かったと思ってる」と言います。
哲学科へ行ったからと言って、人生にすぐに役立つ資格が取れる訳ではないし、
人が驚くような複雑な数式をスラスラと解いてみせられるようになる訳でもない。
でも、「どんなことでも鵜呑みにせず、立ち止まって熟考する」ことを、
まるで呼吸するかのように自然なものとして身に着けられたように思うんだよ、と。
小さかった頃から喜怒哀楽が激しく、
大気圏ギリギリの高さをマッハで飛行中、みたいに有頂天だったものが一転、
日本海溝の底まで落ち込む、というようなジェットコースター人間だった息子が、
非常に安定した性格になったようにわたしには感じられます。

就活が一段落した息子は、今卒論用の資料の読み込みと、
趣味のお裁縫(!)、そしてギターLOVEな生活を送っているそうです。
残り少なくなった東京での生活、そして学生としての日々を、
心豊かに送って欲しいなあ、と母は思っております。