まだまだいなかのねずみ

日本の片隅で妻・母・非正規雇用者している栗ようかんの思索と日常

MISIAの「オルフェンズの涙」は名曲です!

晦日紅白歌合戦、ご覧になりましたか?

わたしが個人的に一番印象に残ったのは、
ストーム・トゥルーパーズを従えて登場したダース・ベイダーに対して、
審査員席の堺雅人さんが、
持っていたスティックライトをライトセイバーみたいに持ち、
正眼の構えをしながらキッと睨みつけた場面でした。
もう、堺さんがカッコ良くて、可愛らしくて!!!
ますます大ファンになってしまいましたよ。

・・・いかんいかん、脱線してしまいました。
一番印象に残った場面はさっきお話しましたが、
一番印象に残った楽曲はなんといってもMISIAの「オルフェンズの涙」。
我が家では夫と娘が二人で「ガンダム」を見ているので、
EDテーマとして使われているこの曲は一部だけ耳にしたことはありましたが・・・。
紅白歌合戦で、長崎の平和祈念像前のステージで歌われたこの曲を聞いて、
わたしは感動のあまりぼろぼろと泣いてしまいました。

この曲はまず歌詞がとてもいい!
ガンダム」のテーマ曲のお約束(だそうです)として、
「宇宙」と書いて「そら」と読ませるような、ちょっと「???」」な部分もありますが、
戦の中で平和を求める、そういう歌詞です。
一部分だけですが紹介すると、

>争いの後に残るものは ただ悲しみだけ
>強者たちは夢のかけらに 何を見るのだろう
(中略)
>オルフェンズ宇宙へ 僕らは今 希望という船を出そう
>You're  on  my  mind  この刹那に 宇宙が歌うブルース
>オルフェンズ 友よ 君のその手には 自由を描く未来がある
>Love  on  my  mind この時代に 哀を歌うブルース

曲中繰り返される「オルフェンズ」とは、英語のorphansのことと思われます。
現在放送中の「ガンダム」は、戦争で孤児になった子供たちが、
まるで捨て駒のような扱いをされて戦いに巻き込まれて行く物語だそうです。
我が家では20年ほどユニセフのマンスリーサポートに少額ながら協力しており、
時々ユニセフから機関誌が届くのですが、
世界中の紛争地帯ではどこも「少年兵」の問題が生じていると知って、
母親としてもう胸が潰れそうな思いで・・・。

またまた脱線してしまいました(汗)
この曲はコード進行が美しいだけでなく、
アレンジがとても凝っていて面白いです。
スローテンポのバラードで、
アニマルズの「朝日の当たる家」を思わせるようなリズムが続きます。
それが、途中倍のテンポになり、ラテンのリズムがほんの数小節分挿入されます。
(インストのみ)
その後、また元のスローバラードに戻るのですが、
この一見唐突な感じがする倍テンポの数小節が、
楽曲全体に緊張感を与え、その後のMISIAの歌唱部分のスケールを
より壮大なものとして感じさせることに成功しています。
この辺りはEDテーマとしてはざっくりカットされていたので、
今回聞いて初めて知った部分です。

歌詞よし、楽曲よし、アレンジよし、
そしてもちろん、歌唱よし!!!
MISIAのパワフルで圧倒的な歌唱が、
スケールの大きなこの曲にぴったりで、本当にすばらしいです。
MISIANHKFMの番組「アフリカの風」などでも、
世界平和を心から祈念し、それを応援したい気持ちを表明している方なので、
この曲を歌うのにこれほどふさわしい人はいないと思います。
(第一、作詞したのはMISIAその人ですしね)。

と言うわけで、まだ聞いたことがない方は是非一度お聞きになってみてください。
とてもいい曲ですよ