まだまだいなかのねずみ

日本の片隅で妻・母・非正規雇用者している栗ようかんの思索と日常

食べ方が・・・(-_-;)

9月下旬から、土日祝を除く平日の夜に、
主に大学生が住んでいる下宿で夕飯の片付けのパートをしております。

そこで気付いたこと。
男女問わず、食べ方のすさまじく汚い子が4、5人ほどいます。
千切りキャベツ、糸こんにゃく、白米、すき昆布、鮭の切り身、
味噌汁の実、青椒肉絲のピーマン・・・。
「嫌いだから残した」という感じではなく、
「これ以上はめんどくさい」という残し方。
メインディッシュ用の大皿には、
ドレッシングまみれの千切りキャベツや水菜が寄せられることもなく散らばり、
メラミン製のどんぶりにはべっちゃりと潰れたご飯粒が、
汁椀には大根の千切りが幾本もくっついたままで、
「ごちそうさま」と下げてきます。
(皆さんちゃんと挨拶はしてくださいます)

「どんな食べ方してるのかな?」と、
洗い終わった食器を片付けながらそっと見てみると、
ほぼ全員がテーブルの上に置いたスマホを一心不乱にいじりながら、
片手間に食べ物を口に運んでいました。
テーブルに肘をついたり、さらには肘をついた上にほおづえまでついて、
スマホを見ながら食べてる子までいたのには内心ビックリ仰天しました。

「お茶碗は傾けて持たない、指はきちんと揃えて糸尻を支える!」
「テーブルに肘をつかない!」
「残すとしても、見苦しくないように、お皿の隅に寄せておく!」
食事のマナーに厳しかった母に口やかましく言われたものです。
どんなに素敵な服を着て、どんなに見た目が麗しい人だとしても、
あんな食べ方をされた途端に百年の恋も一瞬で冷めてしまいそう。
試しに家に帰ってから、
「デートで一緒にご飯食べたらこんな食べ方だったらどう?」と娘に聞いてみたら、
「ああ、そういう人、ムリムリムリ。
だって、そんな人と付き合えないよ。
ご飯一緒に食べるたびに『うえーっ』って思いながら我慢出来ないもん。
そういうのを、『お里が知れますよ』って言うんでしょ?」ですって。

「美しさを身につける、それが『躾」です」っていうCMが昔ありましたが、
長じてから身につけるのは至難の技ですよね。
うちの母のように食事自体が嫌いになるほど厳しくするのも考えものではありますが。
何事も「過ぎたるは猶及ばざるが如し」、
やり過ぎもその反対もよくありませんね。