まだまだいなかのねずみ

日本の片隅で妻・母・非正規雇用者している栗ようかんの思索と日常

義父の心の奥には・・・。

鼻をいじって(鼻く○をほじくって)顔半分が腫れちゃった義父に、
先週は月曜から金曜まで毎日付き添いした。

レビー小体型認知症である義父の病相は激しく変動する。
毎日通っていた総合病院も、診察前には「ここ、初めて来たな」と言っていたのが、
診察後には「今日でここへ来るのは3回目だな」と言ってみたり、
わたしのことも、まるきり赤の他人と認識している証拠に他人行儀な礼儀正しさを見せたり、
話しているうちに突然態度が尊大になりタメ口に変わったり。

連日話す内容も変わった。
その日、その日で「こだわりのある話」がコロコロ変わり、
その日一日ある話にやたらと固執して、
何度も何度も同じ話を繰り返すのだった。
それは、卒業した大学のOBで作る小さな会の代表に推された時の話だったり、
義母に「鼻水が出るのは使ってる線香のせい」となじられた時の話だったり、
勤めていた学校の生徒をからかったら、生徒が本気にした話だったりした。
そのどの話も時間や場所が現在の状況からすれば「とんちんかん」だったが、
繰り返し繰り返し話したものとは、
義父本人の意識の中で「最重要」だとされているものであるはずで。

義父の心の奥底で大きなウェイトを占めているものは、
名誉とお金と仕事と義母。
義母以外の家族は、夫も夫の実妹も含めて、誰も義父の話に出て来なかった。
しかも、「怒られた」「文句言われた」「うるせえ!と言ってやった」など、
心温まるような話とは程遠い内容ばかり。

うーん。
認知症ってこわい。
隠しておきたいはずの、その人の本性が剥きだしになっちゃうみたいなんだもん。。
わたしが認知症になっちゃったら、一体どんな話を繰り返すものやら・・・ぞぞぞ~っ