まだまだいなかのねずみ

日本の片隅で妻・母・非正規雇用者している栗ようかんの思索と日常

認知症高齢者の洋服にポケットは要らない

このところ連日義父を病院へ連れて行っています。

その間しょっちゅう言わなければならないのが、
「ポケットから両手を出してください」です。
義父は「よそさま」であるわたしに腕を取られるのを嫌がるため、
わたしは義父の少し前をゆっくり歩いて先導します。
しかし、いつも気が付くと義父の両手はジャンパーのポケットの中。
足元が覚束ないと言うのに、
ポケットに手を入れていたら万が一転倒した時に
まるで「こけし」のように倒れるしかなくなります。
そんな訳で、わたしは一回の通院で数えきれないくらい
「ポケットから手を出してくださいね」と繰り返さなければならなくなります。
ジャンパーを着せなければスウェットパンツのポケットに両手をイン。
ポケットがある限り手を突っ込んでしまうのです。

長年の癖ってどうしたって抜けません。
年配の男性ってほとんど皆さんポケットに手をインする癖がありますよね。
日本中の介護者が「ポケットから手を出してください」と言ってるのかもしれません。

そもそも、認知症高齢者にポケットは不要なんですよね、多分。