まだまだいなかのねずみ

日本の片隅で妻・母・非正規雇用者している栗ようかんの思索と日常

「具合が悪いかどうか」は誰が決めることなのだろうか?

先日受けた「糖負荷試験」の結果、「ちょっと血糖値の下がり方が急かも」と言うことで、
週に1日だけ来る大学病院の先生に診てもらうよう指示された。

大学病院の先生は検査結果を見ながら、
「ああ、全く異常ありませんねえ」。
わたしが「あの・・・血糖値の下がり方が少し急だと言うことでしたが?」と言うと、
「いや、全然そんなことないですね。全くの正常値です」
それで、わたしが「検査の最中、糖を飲んで1時間後辺りから急にひどくだるくなり、
本を読み続けることも難しいくらいになったんですが・・・。
ちょうど、血糖値がガクンと下がった辺りでそうなったんですけど、
これって普通のことなんでしょうか?
毎日食後に同じような状態になってちょっと日常生活に不都合が生じているもので、
どうしたものかと思って検査していただいたのですが?」とさらに尋ねると、
先生は「いや、全く正常ですから。」ともう一度言い、
「では、わざわざご足労くださって恐縮でしたね」と診察を強制終了させた。

正常だと言われても、食後まるで睡眠薬でも盛られたかのように眠くなっちゃうんだけどなあ。

仕方がないのでネットでいろいろ調べてみたら、
「機能性低血糖症」というものが出て来た。
これは、食後血糖値が上がったあと、必要以上に下がってしまうことによって、
眠くなったりだるくなったりしてしまうというものだそうだ。
症状を見てみたら、思い当たる節が沢山あった。
しかも、わたしと同じようにお医者さんに「全く正常」と言われたにも関わらず、
そのような低血糖の症状で困っている人が結構いるらしいことも分かった。

そう言えば。
亡くなったとうさんは自宅で転倒した後激しい腰痛を訴えて一時ほぼ寝たきりになってしまったが、
整形外科のお医者さんはCTを見て「異常ないです。痛むはずがない」って言ってたっけ。
CTに原因が写ってなくたって、現にとうさんは激しい痛みを訴え、
そのせいで生きる気力さえなくすところだったんだけど。
お医者さんは「気のせいでしょうな。湿布出して置きますから、貼ってください」って。
仕方がないので嫌がるとうさんを説き伏せてペインクリニックへ連れて行き、
そこでのお医者さんの説明に色を失い、
「おら、そったなもの、やんだ(俺はそんなもの嫌だ)!」とごねるとうさんをさらに説得して、
やっとの思いで神経ブロック注射を受けさせたのだ。
注射を受けたとうさんは別人のようにしっかりと歩けるようになって笑顔で戻って来たっけ。
もし、あのまま整形外科へ通わせていたら・・・。
とうさんは激しい痛みで生きる気力を完全に失い、
多分すぐに亡くなってしまっていただろうと思う。

具合が悪いかどうかは、何かの数値で決めることなのだろうか?
痛むかどうかは、CTやMRIの画像で決めることなのだろうか?
具合が悪かったり、痛みを訴えたりしている人は見ずに、
数値や画像しか見ないのが医療なのだろうか?
うーん・・・分からん。