まだまだいなかのねずみ

日本の片隅で妻・母・非正規雇用者している栗ようかんの思索と日常

今こそ映画「Do the right thing」を見直さなければ。

イスラム国で邦人が身柄を拘束され、一人が(多分)殺害された事件。
この日本の片田舎の町の大学にもムスリムの留学生は学んでいる。
昨日買い物に行ったコンビニでは被り物をした女学生がのんびりと
ハーゲンダッツ」を買い込んでいた。
これでいい、と思う。
イスラム国」と「大多数のイスラム教徒」たちとを同一視したり、
ましてや差別したり危害を加えるようなことは決してしてはならない。
それでは旭日章を押し立てて軍歌を大音量で流しながら特定の主張を繰り返す一部の日本人や、
ヘイトスピーチを繰り返す一部の日本人たちをもって、
「日本人とはこういうものだ」と言われてしまうのと全く同じことだからである。
 
それにしても。
フランスで起こった新聞社襲撃事件と言い、
今回の邦人拘束事件と言い・・・。
異文化の者たちが理解し合うというのは、
ほとんど不可能なことなのだろうか。
平和ボケしたわたしたち日本人は、
「平和を希求すること=人類共通の望み」だなんて信じてるけれど、
世界に目を向けて現実を直視すると、
どうもそんな寝ぼけた考えを持ってるのはガラパゴス日本に住む者たちだけではないか?
という空寒い思いに襲われてしまう。
殺し殺される、奪い奪われる、憎み憎まれる、
そう言ったものこそが「真の人間らしさ」なのではないだろうか?
という思いまで頭をよぎって戦慄せざるを得なくなってしまう。
 
スパイク・リー監督作品に「Do the right thing」というものがある。
(確かリー監督のデビュー作だったように思う)。
これが、ニューヨークはブルックリンのピザ屋を舞台にして、
異文化が理解し合うことの難しさ、
そしてその異なる文化的背景を原因にした衝突と悲劇とを、
ものすごいエネルギーをもってダイナミックに描き出した衝撃作である。
・・・・などとカッコ良く紹介しながら、悲しいかな細部を結構忘れてしまってるのだ。
 
・・・と言う訳で。
一度見た方は今一度、
数度見た方も今一度、
未見の方は是非一度、
今こそ「Do the right thing」という作品を見るべきときではないかと、
この記事で訴えたかったのは、実はたったのそれだけ。
洗濯が終わったらTSU○AYAへ行ってこようっと!