まだまだいなかのねずみ

日本の片隅で妻・母・非正規雇用者している栗ようかんの思索と日常

自分の星

実に3週間ぶりの更新。
2015年初投稿であります。
今年も細々と続けて行きたいと思っております。
ご贔屓にしてくだされば幸いです。
 
さて。
今夜は星空がきれいに見えています。
月明かりがないので、しばらくベランダで空を見上げていると、
目が暗さに慣れるにつれ怖いくらいの星々が・・・。
まさしく「夜は千の目を持つ」です。
南向きのベランダの正面にオリオン座、そしてその少し東の方におおいぬ座があります。
おおいぬ座のα星はシリウスです。
 
以前雑誌の記事か何かで「自分の星を決めてみる」というのがありました。
たくさんある星の中から自分で「これ」と思ったものを選び、
「自分の星」にしてみよう、という内容でした。
「自分の星」にすると言ったって特別なことをする訳ではなく、
ただ自分でそう思えばいいだけで。
でも、心の中に「自分の星」を持っているという、ただそれだけのことが、
案外心の支えになったりもするのです、というその記事に惹かれて、
わたしは「自分の星」をシリウスに決めました。
 
そう決めたときから、シリウスはわたしにとって特別な星になりました。
めったにない晴れた冬の夜、空に輝くシリウスを見ると、
旧友に会ったような気持になります。
シリウスのダイヤモンドのような硬質の光が、
なぜか温かく優しく心に沁みて来るように感じるのです。
とても夜更かしをした秋の夜に星空を見上げると、
思いがけなくシリウスが見られたりします。
実はごく当たり前のことなのに、それがとても嬉しかったりするのです。
 
「自分の星」を決めるというただそれだけのことで、
気持ちが豊かになったような気がします。
心の中に星の光がいつもあるように感じられるのです。
それってとっても素敵な感覚です。