まだまだいなかのねずみ

日本の片隅で妻・母・非正規雇用者している栗ようかんの思索と日常

しつこく今年もキンモクセイについて

待ちに待った季節が・・・キンモクセイの季節が・・・
義父の入院で・・・バタバタしてるうちに・・・終わってしまった・・・
 
あまりにも疲れてしまって、今年はキンモクセイ巡りも出来なかった。
・・・残念至極。
 
金木犀ラヴァー(と勝手に命名)」には共通の夢がある。
それは・・・本物のキンモクセイの香りがする香水を手に入れること。
そうすれば、一年中、楽しみたいときに楽しみたいだけ、
あの素晴らしい幸福の香りを心ゆくまで楽しむことが出来るのだ!
 
しかし、これがそう簡単にはいかない話らしく。
 
キンモクセイの香り成分に関しては、すべて解析が済んでいるそうだ。
しかし、香り成分を忠実に配合し、混ぜ合わせてみても、
キンモクセイの香りとは似ても似つかない、おかしなニオイになってしまうのだそうで。
さらに言うと、普通花の香りは受粉を仲介する虫たちを引きつけるものなのだが、
キンモクセイに関しては、「忌避効果」を発揮してしまうこともある香りなのだそうで、
そのためなのか、わたしのような熱烈な「金木犀ラヴァー」が存在する一方で、
「生理的に受け付けないニオイ!」と激しく嫌悪を示す人たちも存在しているらしいのだ。
(わたし個人のことで言うと、ユリやローズマリーの香りで偏頭痛を起こす)
 
・・・というわけで、今のところ、本物のキンモクセイそのものの香りがする香水、
というのは出来ていないようだ。
ネットで散々検索して、西にウサギ型容器に入った練香水があると聞けば取り寄せ、
東にその名も「金木犀」という香水があると聞けばお試しサイズのものを取り寄せ・・・
といろいろ試したけれど、残念ながら「金木犀ラヴァー」の欲求を満たすレベルのものには
まだ巡り会っていない。
 
近所にまだ散り終わってないキンモクセイの木が残っていた。
木の真ん前に立って一生懸命香りを嗅ごうとしたけれど、
全然香りが感じられなかった。
「もう香りがなくなってしまったんだな」とあきらめて木から離れたら、
結構離れた場所でふっとあの芳しい香りが鼻をくすぐった。
・・・本当にミステリアスな花だ。
そこもまた、いい。
 
キンモクセイの香りの性質については、
香水メーカーの「武蔵野ワークス」のサイトを参照しました。