まだまだいなかのねずみ

日本の片隅で妻・母・非正規雇用者している栗ようかんの思索と日常

甥が大学を中退しました。

姉の一人息子のAくん。
一浪してMARCHの一つに入学し、学生会館で優雅な学生生活。
「工学部の学生なのに英語の成績がいいと教授に褒められたんですって。
将来的に外国の大学に留学するかも」
得意げな口調で姉が自慢してたことを思い出す。
でも・・・。
全部嘘だったのだ。
彼は大学へ通ってなかった。
奨学金をもらってる関係上、「既定の4年間で卒業出来ないことが確実となったため、
奨学金の返還を開始するように」という書類が来たのが今から2年以上前。
彼は3年間でたったの5単位しか単位を取ってなかった。
姉夫婦の逆鱗に触れ、「毎晩その日の大学の様子を電話で報告する」と確約させられた。
そして、彼は「心を入れ替えた」と言い、毎晩姉に電話を掛けて来ていた。
成績表も大学から送られて来ていた・・・はずだった。
しかし・・・。
 
大学からこの春「8年間在籍しても卒業に必要な単位の取得が不可能である」と通知があったという。
彼は心を入れ替えることなく、サボタージュを続けていた。
送られて来た成績表は、甥が自分のPCでねつ造したものだったのだ。
彼は「IT関連の専門学校へ行きたい」と言い、
姉夫婦が一旦学費を出してやり、就職したら甥に専門学校分の学費を返させるつもりだと言う。
 
・・・まあ、婚家と実家2軒分の土地や貯金などがあるからね。
彼ひとり養っていくくらいのことは何ともないのだろうが・・・。
 
彼が大学をサボタージュしてたことが分かったと2年前姉から相談された時、
わたしは「2年間大学を休学させて、牧場かどこかでしっかり仕事をさせたらいい。
彼は人間を信頼するという基本的なことが出来てない気がするから、
働いて自分で学費を稼ぐという他に、
労働を通してどうやって人と信頼関係を結ぶかという大切なことも学べるだろうから」
とアドバイスしたのだ。
でも、姉たち夫婦は2年間休学している間も学費がかかること、
さらに2年間卒業が遅れることなどを理由に、
甥をそのまま大学に通わせ続ける道を選んだ。
その時点で夫と「下手すると卒業できずに除籍になるんじゃないか」と言っていたのだが、
まさか本当にそうなってしまうとは・・・。
 
わたしが今恐れていることは、
甥が専門学校を卒業した後「自宅警備員」になるのではないかということ。
それをネタに姉夫婦にネチネチといびられる毎日に我慢ならなくなり、
就寝中の姉夫婦の寝首を掻くような事態にならなければいいのだが・・・。
わたしの予感は相当当たるから恐ろしい。