まだまだいなかのねずみ

日本の片隅で妻・母・非正規雇用者している栗ようかんの思索と日常

義父のことで地域包括支援センターへ行きました。

義父たちが住んでいる町の「地域包括支援センター」へ、
義母と二人で相談に行った。
義母は「展覧会の手伝いをしに行く」と出掛けてきたらしい。
本当のことを言ったら「俺の悪口を、
あることないこと全部他人に吹き込みに行くんだろう!」
と言われるに決まってるから。
 
今までの経過と、義父のDVのことなどを全てお話した。
小さな町だけれど、職員の方々には「守秘義務」があるから安心して相談出来る。
義母は義父とは対照的にサバサバしていて、おまけに非常に論理的な人だから
(元理数系教科の教員。ちなみに義父は元文系教科の教員)、
今までのことなども時系列に従って整然とまとめられて行って小気味良かった。
 
DVに関しては、「とにかく逃げてください」と言われた。
裸足でもいいから、とにかく携帯だけは持って逃げてください、
連絡もらえればすぐ駆けつけますから、と。
義母は「非常持ち出し袋を用意しておいて、それを持って逃げればいいか」と笑っていた。
 
義父の性格から考えて、MRI等の結果を一緒に聞くのは非常に危険だと思われるので、
病院に頼んで家族だけ別室で詳しい説明を聞き、
その後義父には非常にソフトな表現にした説明をしてもらった方がいいだろうとアドバイスされた。
・・・確かに。
認知症になったためか、クヨクヨ屋だったはずがぼんやり屋になってはいるけれど、
いつ正気に戻る瞬間が来るか分からないからね。
これは、病院に連絡しておかなければ。
 
「高齢者世帯を廻っているところです」ということにして、
センターの保健師さんが近日中に家庭訪問してくださることになった。
「もちろん、私たちはみんな『初対面』ということで。
お義母さん、よろしくお願いしますね」と職員さんは言ったけど、
お義母さんは正直者だからちょっと心配かも。
 
ストレスが認知症を急激に増悪させるので、お義母さんの話し方なども
相手を刺激しないようソフトにするよう、とにかく工夫してください、とも言われた。
これまた、義母は気が強くて話し方などもまるで男の人みたいだから、結構心配。
 
それにしても。
何も知らない義父は「突然」訪ねて来た支援センターの方たちを
満面の笑顔でお迎えするのだろう。
そして、相手に気に入られよう、嫌われないようにしようと、
媚びへつらうのだろう。
気の毒なような、可笑しいような。