まだまだいなかのねずみ

日本の片隅で妻・母・非正規雇用者している栗ようかんの思索と日常

「地域包括支援センター」を活用すべし。

家族が認知症っぽい気がするけれど、
本人に「何かおかしいから、病院へ行こう」とは言えない・・・。
思い切って病院へ誘ってみたけれど、
本人に嫌がられてしまい連れて行くことが出来ない・・・。
 
そんな時に力になってくれるのが「地域包括支援センター」。
認知症の勉強会でも、センターと家族とが連携することの大切さが
繰り返し強調されていました。
何をどうしたらいいのか全く分からない「介護保険制度」についても、
センターへ相談すれば詳しく教えてくれますし、
介護保険を使用する前提となる「介護区分認定」の申請手続きの仕方なども、
親切に教えてもらうことが出来ます。
センターは「地域」に住む人たちを「包括」して「支援」するための「センター」なのですから、
「よろづ困りごと相談所」として機能する場所なのです。
 
わたしの両親のことについて、
地域包括支援センターの方々に大変お世話になりました。
認知症っぽくなっていた母に関して相談もしましたし、
家に引きこもりになっていた母を、近くの住民センターで行われている
「イキイキ体操教室」に誘ってくださったのもセンターの方です。
母が亡くなって父が一人暮らしになった時にもすぐに相談に乗ってくださいましたし、
月に2度くらいずつ、父の様子を見に来てくださいました。
入院や、老人ホームから老健へ移す際の相談などにも乗ってくださいましたし・・・。
ただ一つだけ、認知症っぽくなっていた母の様子を見に来てくださった職員の方が、
母に直接「認知症の心配は全くありませんね」と断言してしまったのが、
後から考えたらあまり良くなかったかな・・・と。
そう断言されてしまったことで、母は病院へ行くのを断固として拒み続けることになってしまいました。
わたしの経験から言うと、
認知症の最初の相談は、各都道府県にある「高齢者110番」のようなところへして、
病院の紹介などを受けて受診させ(どうやって病院へ連れて行ったらいいかも
教えてくださいます)、認知症と確定したら地域包括支援センターへその旨連絡して、
介護保険のことを相談したりするのがいいような気がします。
 
何にしても、家族だけで思い悩んでしまうのが一番良くないことなのだと、
勉強会でも繰り返し繰り返しお話がありました。
認知症の家族を持つ人たちを助ける仕組みがいろいろあるのですから、
どんどんそう言った仕組みを利用して介護する側が疲れ切ってしまわないようにしましょうね!