まだまだいなかのねずみ

日本の片隅で妻・母・非正規雇用者している栗ようかんの思索と日常

専業主婦ってダメなの?

専業主婦に対する世間の風当たりは強い。
「TVタッ〇ル」に出演してた田嶋先生曰く「社会のゴキブリ」。
扶養者として社会に寄生している害虫みたいな存在だと激しい口調で糾弾していた。
 
ちょっと待ってくださいな。
確かに税金や社会保険の面で優遇されてたりはするけれど。
報酬を伴わない仕事を沢山してもいるんですがね。
 
学校の役員に町内会の役員、社宅の管理人。
ボランティアで老人ホームの人々を楽しませ、
生活支援員として高齢者や障がい者に代わって手続きしたりお金の出し入れしたり、
福島から避難して来ているママさんたちが無料でネイルアートしてもらってる間、
乳幼児のお世話をしたり、
障がい者が一年に一度遊園地を貸切にして出掛ける時に付き添いしたり、
離れて住んでいる家族が認知症になればその世話をし、
その人と一緒に住んでいる家族に代わって認知症のシンポジウムに参加して知識を仕入れたり、
それをレジュメにまとめて資料として渡したり、
忙しい家族に代わって病院への送迎したり家の掃除をしたり、
ストレスが溜まっている家族の愚痴に数時間付き合ったり、
その解決策を探すために本を読んだりネットを見たり。
 
通常の主婦業務に加えて必要に応じて、
そういう各種の広範な業務もこなしているんだけどなあ・・・しかも、全部ほとんど無料で。
生活支援員だけは、若干の報酬が出てるけど)。
 
専業主婦を「ゴキブリ」呼ばわりする人たちは、
主婦の守備範囲の広さとサービス業務の多さを理解しているんだろうか?
そういったものを全て民間の業者に委託したとしたら、
一体どれだけのお金が必要になるか分かっているんだろうか?
 
確かにお金は生み出していないけれど。
社会に還元しているものも結構大きいのだ、ということも分かって欲しいなあ。
それに、いろいろな事情で働けない人もいることも分かって欲しいと思う。
(「ふざけんな!そんなエラそうなことは、ちゃんと税金納めてから言え!」
という罵声が聞こえそうな気がしますね。
専業主婦はとにかく肩身が狭い世の中です)。