ご飯が食べられない・・・。
昨日からご飯が食べられずにおります。
「こんなにひどくお腹を壊したこと、未だかつてなかったかも」
と思うくらいひどくお腹を壊してしまいまして・・・。
おとといの深夜から昨日未明にかけて、文字通りの「雪隠詰め」になりました。
あまりに腹痛が激しかったので救急で診てもらいましたが、
「心配なさそう」とのことで整腸剤だけもらって帰宅しました。
しかし、全くご飯が食べられません。
スポーツドリンクを飲んでも少しお腹が痛くなりますが、
昨晩「もう大丈夫かな?」と素うどんを少し食べたところ、
再び猛烈な腹痛が・・・。
「ご飯が食べられない」と言うと、亡くなった父のことを思い出します。
お見舞いに行ったわたしに父は空腹を訴えました。
「俺は一体いつになったらメシが食えるんだろう?
俺はとってもお腹が空いてしまった」
その時は再び口から物が食べられるようになるのかどうかさえ、
全く分からない状態でした。
でも、父を絶望させてはいけない、何か安心させなくては・・・。
辺りを見回したわたしの目に、蛍光色をした輸液が目に入りました。
「おとう、見て、今点滴してるのね、
ウルトラハイパー栄養液なんだよ。
これを今どんどんおとうの身体に入れてるからね、
じきに元気になっちゃうんだってさ!」
父はゆっくりと目を動かして輸液バッグを見、小さな声で「フフフ」と笑いました。
次の日、面会に行くと、父が嬉しそうに言いました。
「あのな、今朝、俺、お粥食ったんだ。
・・・旨かった!」
弱々しい声ではありましたが、父は本当に嬉しそうにそう言って笑いました。
容体が急変するほんの数日前の、幸せな時間でした。
ご飯を食べるということ自体を、わたし自身結構ないがしろにしていたように思います。
お腹の調子が良くなったら、家族のことを考えるだけでなく、
私自身もきちんと食事をしなくては・・・と思います。