まだまだいなかのねずみ

日本の片隅で妻・母・非正規雇用者している栗ようかんの思索と日常

ご飯が食べられない・・・。

昨日からご飯が食べられずにおります。
 
「こんなにひどくお腹を壊したこと、未だかつてなかったかも」
と思うくらいひどくお腹を壊してしまいまして・・・。
おとといの深夜から昨日未明にかけて、文字通りの「雪隠詰め」になりました。
あまりに腹痛が激しかったので救急で診てもらいましたが、
「心配なさそう」とのことで整腸剤だけもらって帰宅しました。
 
しかし、全くご飯が食べられません。
スポーツドリンクを飲んでも少しお腹が痛くなりますが、
昨晩「もう大丈夫かな?」と素うどんを少し食べたところ、
再び猛烈な腹痛が・・・。
 
「ご飯が食べられない」と言うと、亡くなった父のことを思い出します。
くも膜下出血を起こしてICUに入って三日。
お見舞いに行ったわたしに父は空腹を訴えました。
「俺は一体いつになったらメシが食えるんだろう?
俺はとってもお腹が空いてしまった」
その時は再び口から物が食べられるようになるのかどうかさえ、
全く分からない状態でした。
でも、父を絶望させてはいけない、何か安心させなくては・・・。
辺りを見回したわたしの目に、蛍光色をした輸液が目に入りました。
「おとう、見て、今点滴してるのね、
ウルトラハイパー栄養液なんだよ。
これを今どんどんおとうの身体に入れてるからね、
じきに元気になっちゃうんだってさ!」
父はゆっくりと目を動かして輸液バッグを見、小さな声で「フフフ」と笑いました。
次の日、面会に行くと、父が嬉しそうに言いました。
「あのな、今朝、俺、お粥食ったんだ。
・・・旨かった!」
弱々しい声ではありましたが、父は本当に嬉しそうにそう言って笑いました。
容体が急変するほんの数日前の、幸せな時間でした。
 
ご飯を食べるということ自体を、わたし自身結構ないがしろにしていたように思います。
お腹の調子が良くなったら、家族のことを考えるだけでなく、
私自身もきちんと食事をしなくては・・・と思います。