まだまだいなかのねずみ

日本の片隅で妻・母・非正規雇用者している栗ようかんの思索と日常

年頃の女の子を持つ親としては・・・。

一昨日、三重の中3生殺人事件の容疑者が逮捕された。
 
ニュースやネットの情報を見て、改めてこの事件の詳細を知った訳で。
容疑者として逮捕された少年とほぼ同い年
(うちの大学生は早生まれなので、容疑者と生年は全く同じだ)の長男がおり、
被害者と全く同い年の中学3年生の娘がいる母としては、
心中穏やかならざるものがあるのである。
 
まず、「なんでこんな子がそんな犯罪を・・・」という思いが先に立ったのは事実。
うちの息子と同じく、妹がいて、しかも優しいお兄ちゃんだったという子が。
家族同士の仲も良く、学校(最底辺校だったらしいが)内での成績も良かったそうなのに。
 
しかし、ニュースを見ているうちに、「どうしてそんな時間に女の子を一人で・・・」
という思いが非常に強くなった。
殺された子が友達と別れて一人で1キロ半以上離れた家へ歩き始めたのが午後10:45過ぎ。
「これからカラオケに行く」と連絡して来た友達に「いいなあ」と返事をしたのが午後10:55。
姉さんからの連絡に返事をしなかった(事件に巻き込まれた後)のが午後11:17。
そんな遅い時間に、年頃の女の子が、ショートパンツにサンダル、みたいな服装で、
明かりもろくすっぽないような田舎道を一人で歩いていたなんて!
いくら何でも無防備過ぎる。
どんな田舎にだって、女の子と見れば声を掛けまくるヤンキーが車で出没するだろう。
(現に、わたしが今住んでいる田舎町にでさえ、車に乗ったヤンキーは出る。
ちょっと爆音させただけで、すぐ通報されてるらしいが)。
そんな奴に車に乗せられてしまえば、あとはどこへ連れて行かれて何をされるか分からない。
特に、今回の事件は「花火大会」の当日に起こっている。
みんな、花火大会=お祭り=楽しい、としか考えないけれど、
ほんの数十年前までの日本では、お祭り=乱交、という風習が残ってる場所がたくさんあったのだ。
お祭り、という非日常性が(特に若い男性に)非日常的な精神状態をもたらすものだということを、
みんなきれいさっぱり忘れてしまっているんじゃないかなあ。
 
年頃の女の子を持つ親の身としては、とにかく「露出の少ない服装をさせる!」が第一歩。
NHKで放送されてる「クール・ジャパン」という番組を見ていたら、
外国人から見ると日本の若い女の子の服装は「売春婦」にしか見えない、
と言っててびっくりしたことがある。
外国では、上半身はいくら露出の多い恰好をしてもいいけれど、
下半身は駄目なんだって。
マイクロミニなんてはいてたら「ハウマッチ?」って聞かれても仕方がないらしい)。
あとは、絶対に夜遅く一人で歩かせない。
迎えに行けないなら、お金を持たせてタクシーに乗せる。
(乗ったら携帯でタクシーの会社名を連絡させる)。
それから、スマホは与えない。
 
「やり過ぎか?!」とも思うけれど、何か起こってからでは遅いのだ。
悪いことをするヤツは必ずいる。
どんなに取り締まっても、その網をかいくぐるヤツは出る。
それならば、大事な娘がひどい目に遭わないように守るしか方法はないじゃない?
それと同時に、子供自身にも、危険を察知する能力を養わせていくことも必要だと思う。
明かりもない夜道を、スマホをいじりながら、ぶらぶら一人歩きしてても、
何の危険も感じないようでは、将来独り立ちした後が怖い。
いくら男女同権の世の中になろうとも、
女性だけが集中的に狙われる類の犯罪は後を絶たない訳で・・・。
そう言ったものから自分の身を守れるように育てるのも、
親(特に母親)の使命ではないだろうか、と思う訳だ。
自分自身が繰り返し痴漢や露出狂などの被害に遭い、今も心の傷を引きずってるわたしが、
自分の娘に対してしてやれることはそんなことだけだけから。