雑感
「ちりとてちん」の本放送は2007年10月から2008年3月まで。
あれから6年経ったんだなあ。
ものすごーく面白くて、たった15分の間に笑ったり泣いたり、
ハッとさせられたり、考え込まされたり・・・って言うのは変わらない。
でも、この6年でわたしのドラマを見る視点が「B子寄り」から、
完全に「おかあちゃん寄り」に変わった。
だから、喜代美に草若師匠の家に住むよう勧めて、
小浜へ糸子さんが帰って行くシーンで涙が止まらなくなって大変だった。
今年の3月下旬、わたしも同じシチュエーションを経験したばかりだったから。
改めて、「ちりとてちん」の素晴らしさを思う。
まるで「星の王子様」みたいだ。
年を経て見直すたびに、物語が違った輝きを見せるようになる。
無数のカットを施された宝石が、
違う角度から光を当てられるごとに新しい輝きを放つように。
こんな稀有な物語を、今回は成長した娘と楽しめるという贅沢さ。
年を取るというのは、決して悪いことばかりではないんだなあ。