まだまだいなかのねずみ

日本の片隅で妻・母・非正規雇用者している栗ようかんの思索と日常

上方落語でゲラゲラ!!!

落語、聞いてきましたよ。
今日は久方ぶりの上方落語であります。
新選組!」では山崎丞、そして「ちりとてちん」では草原にいさん、
先日の「夫婦善哉」では柳吉の遊び仲間の一人を演じておられた桂吉弥師匠を聞きに、
車で遠路はるばると出掛けました。
天気が良くていわゆる「ドライブ日和」だったのですが、
わたしは本当に運転が苦手なのと、
途中の道がものすごくグニャグニャなのとですごーく疲れました。
会場は何だかすごく立派な文化施設で、
ロビーに目をむくような物凄いオーディオ機器が置いてあり、
「自由にお聴きください」ですって!!!
真空管アンプとか、JBLのものすごいスピーカーとか、
頭の中で「これは総額いくらくらいするだろうか・・・」などと
生臭いことを考えてしまいましたよ!)
しかし、ロビーには吉弥師匠の落語を聞きに来た老人たちがいっぱいで、
とても大音量で音楽を流して良さそうな雰囲気ではなかったため断念。
・・・残念でした。
またいつか行く機会があったら、
絶対ビル・エバンスのレコードを持って行って聴こうと思います。
 
さて、肝心の演目は「青菜」と「くしゃみ講釈」。
「青菜」には上方の旦那さんが登場しますが、
江戸の落語の旦那さんとはまた違った味わいがあって実にいいですねえ。
関西に住んでない者にとって、
大阪弁=お笑い芸人が話す言葉、という認識だったりするのですが、
大阪の「ええとこ」の人が話す言葉には、
なんとも言えない品と愛嬌があって大好きです。
(大学の指導教官が大阪のええとこのお嬢さんでした。
「あんたなあ、明石家さんまが話とうのが大阪弁やと思たらあかんでえ。
もっとなあ、やわらこうて品のええ言葉もあるんよ。」と、
何とも言えないほんわかとした口調でおっしゃっておられました。)
その旦那さんと奥さんとの何とも洒落たやり取りを聞いていたく感激した植木屋が、
それを自分のカミさんと再現しようとしたけれど、
結局うまく行かなくて・・・という噺。
ちょっと「つる」を思わせるオチでした。
 
「くしゃみ講釈」はドラマ「ちりとてちん」でちらっと扱われてましたが、
ものすごいくしゃみに苦しみながら話を続けようと苦闘する、
というのがやはり非常に難易度が高いらしく、
かの貫地谷しほりさんをもってしても、残念な場面になってしまってました。
一体どんな感じなのかなあ、とワクワクしながら聞きましたが・・・。
面白い!!!
面白過ぎる!!!
もう、笑って笑って、涙がぼろぼろ出るくらい笑ってしまいました。
 
上方落語は「笑わせてなんぼ」、サービス精神がいっぱいで本当に楽しかったです。
それだけでなく、吉弥師匠がいかに勉強家か、ということも
ものすごく伝わって来る落語会でした。
地元の民謡を歌ったり、「くしゃみ講釈」の講釈師の場面をほれぼれするほど流麗に語ったり、
本当にいろいろと勉強なさってる噺家さんなのだなあ、とつくづく感じました。
江戸の落語もいいけど、上方落語もやっぱり面白い!!!
またいつか大阪の繁昌亭で上方落語が聞きたいなあ、と思ったわたしでした。