まだまだいなかのねずみ

日本の片隅で妻・母・非正規雇用者している栗ようかんの思索と日常

半沢直樹最終回を見て

半沢直樹」、終了。
あの結末を見て、結構愕然としてしまい終わった後しばらく言葉を失った。
結局一番の食わせ者だったのは頭取だったのか・・・。
「銀行員としての君を尊敬していた。
銀行員は人を見るものだ」と大和田常務に言ったあたりで、
「んんん・・・?尊敬???」と感じたけれど、
半沢に申し渡したのが、もともと予定されていた子会社への出向とは。
頭取からすれば、まるで牙を抜かれた虎みたいになった大和田は、
子飼いの部下として扱いやすくなったし、
もともと非情で頭の切れる人物だから大いに利用価値があるということなのかな。
反対に半沢みたいな人物を傍に置いておくと、
メガバンクとしては危険だから外に出した、ということなんだろうか。
取締役会で半沢が本来あるべき銀行の姿を説いた場面があったけれど、
あれは銀行側から見れば「非常識極まりない考え方」だったのかもしれないし。
メガバンクはボランティア組織じゃない、というような)。
子会社への出向なら、
半沢の手綱をずっとメガバンク側で握っていられる、ということなのかな。
 
わたしは原作を読んでいないからドラマの話だけになるけれど、
取締役会で大和田常務に土下座させたのは「やり過ぎだ」と感じた。
大和田常務が「バキバキ」という音を感じさせながら土下座したことによって、
多分大和田常務のプライドが砕け散ったことを見ている側に伝えたかったんだとは思う。
(見ている側までどこか痛くなってしまうような土下座だった!)
でも、あの場所で、泣きながら絶叫し土下座を迫った半沢は、
ただの私怨に燃える安っぽい輩に成り下がったように見えてしまった。
そこがとても残念だった。
(「新選組!」からの堺雅人ファンのわたしとしては、
ああいう堺さんの演技は見たくなかったと思う。)
非常に冷静で器が大きい人物でも、
「親の仇」みたいな話になると冷静さを失って自分を見失ってしまうものなのかもね。
リアリティ、ということを考えれば、
そういう方が自然でリアルな人間なのかな。
 
・・・それにしても、外で働くのってあんなにも大変なことなんだね。
わたしは、花みたいな心休まる存在になれてるかな?
結構、反省。