まだまだいなかのねずみ

日本の片隅で妻・母・非正規雇用者している栗ようかんの思索と日常

「ちょーヤベーー」が愛の言葉?!

わたしには大嫌いな言葉がいくつかある。
キモい。
ウザい。
ヤバい。
ムカつく。
これらの言葉をわたしは「言葉のゲロ」と名付け、
子供たちには「吐かないように」と厳命して育ててきた。
・・・だって、品がない言葉なんだもん。
響きが汚らしいし、中身もないし。
こういう言葉を吐くのって、
まるで昔話に出て来る悪い魔女の呪いにかけられた人と同じように、
言葉と一緒にヒキガエルやヘビが飛び出すようになったみたいに感じるんだもん。
口にするたびだんだん卑しくなっていくみたいに感じるんだもん。
(とは言え、うちの子供たちも家でこそ「言葉のゲロ」を吐かないが、
学校では結構吐いちゃってるみたいだけれど)。
 
でも、一般世間ではどんどんと市民権を得てしまい、
今では本当に大きな顔をしてのさばるようになってしまっていて。
そんな中で結構ビックリしたこと。
中3の娘と話していて、どういうわけか、
「すごーくハンサムなカッコいい男の人に、
『キミってすごく素敵だよ』って言われたらどうする?」という話になったときに・・・。
娘が首を振りながら、
「お母さん、あのね、今どき『素敵』って言葉は死語なんだよ」
「えっ・・・???じゃあ、一体なんて言うの?」
「そうだなあ、まあ、『ちょーヤベーッ』ってとこかな」
 
ちょーヤベーッ。
いくら相手の見た目が良くったって、そんなゲロ吐きかけられて、
今どきの女の子たちは嬉しいのかねえ。
そう思ったから、娘に聞いてみた。
彼女の答えは、
「わたしがそんな風に言われたらどうするかって?
即行顔面にグーパンチだな。」
ちょっと安心。
それにしても・・・。
 
「ちょーヤベーッ」が愛の言葉だなんて、
世も末でありますなあ。
「言霊の幸ふ国」はもはや死に体であります。