まだまだいなかのねずみ

日本の片隅で妻・母・非正規雇用者している栗ようかんの思索と日常

文化祭がつまらない。

娘が通ってる学校は高校が併設されており、
(というか、中学が併設された高校)。
文化祭に行ってきたものの。
・・・つまらない。
ぜーんぜん、面白くない。
近頃の若者が考えることには独創性がないなあ、と
すごくがっかりさせられて帰ってきた。
一時期みたいにバンドばっかりという風潮は去ったみたいだけど、
「文化祭」と言う割には文化部が泣けそうなほど少なく、
(文芸部、写真部、吹奏楽部、美術部、書道部、英会話部くらい)、
あとはやっつけ仕事が見え見えの1,2年クラス企画
(内容のほとんどがネットからコピペしたのが丸分かりというお粗末さ。
それを模造紙に汚い字で書きなぐっただけ)と、
運動部と3年各クラスの模擬店だけ。
文化部の展示も、部員が少ないため本当に貧弱だし、
写真部や美術部の作品のレベルも誠に残念な限りだし。
 
昔、地元で見た高校の文化祭はもっと面白かったけどなあ。
わたしが通ってた小学校の学区内に、かの井上ひさしさんの母校があり、
そこの文化祭に、小学生も大挙して押しかけてた。
そこの理科系の部活の展示がとにかく面白くて、
生物部の「チューチューレース」(飼ってるマウスを使って競馬ならぬ競鼠をさせるもの。
コースの途中にエサなどのトラップが仕掛けてある。
どのマウスが1着になるか客に鼠券を売って予想させ、
当たったら校内の模擬店で使える券がもらえる、というもの。
記憶が確かなら単勝だけでなく、複勝もあったように思う)や、
物理部のアマチュア無線の実演、
某有名国立大学の金属研究所から借りてきた最先端の金属材料の展示
(わたしが生まれて初めて「形状記憶合金」をみたのも、この文化祭でだった)などなど、
もう、あまりの楽しさ、面白さにめまいがするくらいだった。
自分がそこの近所にある女子高の生徒になり、
その男子校の中夜祭に行くようになると、さらにびっくり!!!
運動部の子が漫才みたいに進行役をしてるんだけど、
ちょっとでも面白くなかったり、ギャグがすべったりすると、
「面白くねえぞ~!!!」の声と共に、
体育館じゅうから卵が飛んでいくのだった。
ステージ上の子たちは全身真っ黄色。
もうどうにもならなくなってしまうと、「〇高体操~!!!」
と叫んでそこの高校に伝わる珍妙な体操をする。
すると、さっきまで卵を狂ったように投げつけていた生徒たちは
「ウォーッッッ!!!」と歓喜の雄たけびを上げ、
体育館じゅうは訳の分からない興奮の渦に巻き込まれるのだった。
男子校のあまりのワイルドさに、わたしたち女子高生は仰天してたけど、
一年に一度のお楽しみ、という感じで3年間すごく楽しかったなあ。
 
しかし、それも今は昔のお話。
うちの女子高も、その男子校も、
「男女別学などと、男女共同参画社会の流れに逆行するものだ」ということで批判され、
数年前から男女共学の学校になってしまったのだ。
OB、OGは共学化に随分反対したんだけど・・・。
卒業以来行ってないから確かなことは言えないけれど、
地元の高校の文化祭もきっとつまらなくなってしまったんだろうな。