まだまだいなかのねずみ

日本の片隅で妻・母・非正規雇用者している栗ようかんの思索と日常

手は憶えている

会えなくなったあのひとのことも

もう会えなくなりそうなあのひとのことも

手は憶えている

別れ際に握った手の感触

痩せた手の骨の感じと

意外なほどしっかりと伝わって来た力

想いのすべてを込めてその手を握り返したこと・・・

何年経ってもずっとずっと

わたしの手は憶えている