まだまだいなかのねずみ

日本の片隅で妻・母・非正規雇用者している栗ようかんの思索と日常

食材偽装事件に思うこと

「いつ言うの?」「今でしょ」
または、「みんなでバラせば怖くない」、という感じなのか、
あとからあとから出るわ出るわ状態の食材偽装(または誤表示←えーっ)事件。
でもねえ・・・。
 
主婦ならだれでも、うすうす分かってたことじゃないのかなあ。
だってさ、似たようなことなんて、世の中に溢れ返っているじゃない。
例えば「魚沼産コシヒカリ」。
一時期コンビニの安物のおにぎりにでも、
ほっと〇っとのお弁当にでも、
やたらと「魚沼産コシヒカリ使用」って書いてあったじゃない。
あとは安さが売り物のファミレスのご飯でも何でも、
とにかく「魚沼産コシヒカリ使用」って時期があった。
・・・魚沼って、どれだけ広大な場所なんだ?って話でしょ。
新潟県全部が魚沼だったとしても、日本中津々浦々あれだけの量のコシヒカリなんか、
とても生産出来る訳がないのにね。
・・・まあ、「使用」としか書いてないんだから、
ご飯のうちたったの1%だけしか魚沼産コシヒカリじゃなかったとしても、
「使用してるよ、だましてないよ」って話なんだろうが。
 
まあ、今回の事件の核心部分は、高級デパートとか、
一流のホテルとかレストランとか、「絶対に信用がおけるはず」とみんなが思ってた場所で、
そういう嘘がまかり通っていた、ということに、
みんなが「裏切られた」という気持ちになったことなんだと思う。
さらに言えば、よその国ではそういうことが日常的に行われているのだとしても、
日本では大丈夫だろう、だって日本人は正直なんだから、と心のどこかで思っていた、
そういう気持ちが裏切られてしまったことへの落胆が大きいんじゃないかと思う。
もっと言えば、表示なんてただの表示なんだから、
実は全くの嘘の表示がなされていたとしても、
それを口にするわたしたちにはその中身が本当は何なのかを知る術はないのだという、
当たり前と言ってしまえば当たり前の事実に愕然とさせられてしまったとでも言ったらいいか。
 
我も我もと、判でついたみたいに3人で出て来て
「誠に申し訳ありませんでした」とぺっこりと揃って頭を下げている人たちは、
そういうことに気付いているのかなあ。
 
美味しくて安全・安心なものが食べたかったら、
自分で作るしかない・・・ってことなんだろうね。
もちろん、勉強して目利きになった上で。
(わたしにはちょっと無理そうだな