まだまだいなかのねずみ

日本の片隅で妻・母・非正規雇用者している栗ようかんの思索と日常

今日の「ちりとてちん」~第2話~

昨日から始まった「ちりとてちん」再放送。
昨日の分はうっかり見損ねたけど、
今日からは毎週録画機能を駆使して全部見るのだ!
(「ごちそうさん」は早々とごちそうさん、です。
あの食べるたび「ん~っ!!!」と叫ぶのとか、
口の中に物を入れたまま話したりするのが結構嫌で・・・。
気が向いたらまた見るかも、ですが。)
 
ちりとてちん」は「新選組!」と並んで、
わたし個人の歴代ドラマランキング第1位に輝いている作品。
もう、大好きで、大好きで。
涙が出るくらい笑ったり、クスッとしたり、しんみりしてぽろりと涙をこぼしたり、
感動して「目からよだれ」を滝のように流したり、苦悩してみたり・・・。
もう、緩急自在の素晴らしい筋立てと、達者な役者の演技に、
本放送時は感情のレベルメータが振り切れんばかりの半年間を、
この番組のお蔭で毎日過ごしていたのです。
その「ちりとてちん」を、また見ることが出来る!!!
これを幸せと呼ばずして、何を呼ぶ。
 
・・・と言うわけで、今日からコツコツ「今日の『ちりとてちん』」を始めようということで。
その日の放送分から、気に入ったセリフなどを覚書していこうというわけです。
 
今日のイチオシ!!!
「あのお、拾たらあきませんか?」
これは、糸子さん(主人公のお母さん)のセリフ。
塗り箸職人としての修業を途中で投げ出し、家を出て糸子と結婚した正典(主人公のお父さん)を、
塗り箸の名工である正太郎(主人公のおじいちゃん)は許していない。
二人の孫を連れ、糸子さんと戻って来た正典が、
元のように箸づくりをしようと正太郎の工房に行き箸に触れようとすると、
正太郎が怒って「お前は塗り箸を捨てた男やないこぉ」と言う。
それを洗濯物を干しながら外で聞いていた糸子さんが、
正典さんに助け舟を出そうと発したセリフが、
「・・・あのお、拾たらあきませんか?」である。
訳が分からない様子の正太郎に、糸子さんは続けて
「その捨てた塗り箸、拾たらあきまへんやろか?」と畳みかける。
そして、「一度捨てたものを拾うのはよくあること」と、
去年の冬、一度は捨てた正典のパッチを拾って継ぎを当て、
また穿かせたらすごく素敵だった、捨てなくて良かったと思った、
という話をして正太郎と正典を混乱させる。
「何が言いたいんじゃ?」と正典に突っ込まれた糸子は深々と頭を下げ、
「この人を一人前の塗り箸職人にしたってください」と正太郎に頼むが・・・。
 
 
もう、糸子さん、最高!
何とも言えずにほんわかした雰囲気で、こう、柔らかくって温かくってほのぼのしていて、
家族思いでちょっと(かなり?)とぼけていて、わたしの理想のお母ちゃんなのです。
そして、今日の放送分で落語好きの老塗り箸職人正太郎を見た途端、
わたしの目からよだれが!!!
正太郎は頑固者ではありますが、本当はとても優しい人物なのです。
優しい言葉は発しないけれど、孫の喜代美を見る目つきや、
工房の戸を開けてやるしぐさ、そういったものの端々から、
正太郎の持つ優しさがにじみ出ていて本当に感動しました。
(無口で、でも、優しいおじいさん、というだけで号泣してしまうわたしなのです。)
そういった正太郎のパーソナリティーをさらっと演じられてしまう米倉斉加年さん!!!
ブラボー、ブラボー!!!